中古品、いわゆる古物とは実に様々な物品がありますが、貴金属類もやはり古物の範疇になります。貴金属とは金,銀,白金族金属およびそれらの合金と定義されていますが、中でも金の人気は高く且つ安定的です。

金の人気が高いのはなぜか?

金はモノに過ぎませんが、世界に通用するお金という側面があります。その理由は価値が常に安定しており、通貨や有価証券と違いゼロになるということはないからです。よってほとんどの国では支払準備金としての機能を金に求め、保有することにしているのです。

そのようなことから世界的に金は売り買いの対象にされていますが、その価格は年々上昇しています。

田中貴金属工業サイトのデータによれば、統計を取り始めた初年度1973年度の平均価格は1グラム当たり958円となっています。直近の2013年度はどうなっているかというと、なんと4,453円に大幅に上昇しています。

これをもう少し詳細に見てみると、10年前の2003年は1,399円、5年前の2008年は2,937円となっています。これを2013年の価格で対比すると、10年との対比は約3.1倍、5年前と比べると1.5倍となっているからおどろきです。

「これだったら売るんじゃなかった」と言いたいほど相場は上昇トレンドを描いています。貴金属の買取業者が急増しているのはこのことが大きな理由と言えます。

金を売る時に気をつけたいこと

金が買われるのは前述の通り世界的に上昇相場にあるから、ということに疑いの余地はありません。通貨はインフレで価値が下がり、株なども景気の動向で下落するリスクがあります。金はこれらに比べはるかに安定的ということになるからできるだけ買っておきたいと願う人が世界中にあふれているからです。

そこで、業者があの手この手で買取りをしていますが、ちゃんと免許を提示して商いしていればいいですが、そうでない潜りの業者が出没し、自宅へ押しかけるなどしているから注意が必要です。

こういう悪徳業者は言葉たくみに、相場よりもかなり低い価格を提示するのを常套手段としています。その辺りをつくと買い取るには身分証明書が必要など面倒くさい手続きを省いてあげるから安いなど、妙な理屈をつけたりしています。

現在の相場を知らないままでは悪徳業者の言いなりなってしまう危険性があるため事前に知っておくことが必要です。それを知るには、ネットが一番です。「金の相場」と入力すれば、それを提供しているサイトがたくさんヒットします。

それと、騙されないようにするには平素から「見ず知らずの人の話しには警戒する」ということを鉄則とすべきでしょう。