質屋というと如何にも胡散臭い感じがしますが、実は他のリサイクル店などと変わらず、いやそれ以上に合理的で良心的な今風のお店といった感じがします。

リサイクル店は中古品を買って販売するだけですが、質屋さんの場合はこれに加えて、預かるということもしています。元々これが専門分野として成り立っていたのですが、質流れ品などを処分するには、古物商の免許も必要で、なぜかその方が目立っている感がします。

預かりというのはどういうことかというと、品物の査定額に応じ、その範囲内までお金を借りることができるということです。貸付ですから期間を定め、利息も払うことになっています。

言うならば品物を担保にしてお金を借りるというような意味合いがありますが、正式には質草を差し出してお金を借りるということになります。ちなみに担保は自由に使うことができるが、質草は預けてしまうので使えないという違いがあります。

返済期間が来て、借りたお金を返すことができなければ、質流れと言って、質屋さんは預かった品物を自由に処分してもいいことになります。この際、古物商の免許がいるという訳です。

この預かり制度を活用すれば、思い出の品だから売るのがためらわれるなどの場合は助かります。一定期間、最終的な処分をする決断を先送りできるからです。

近年リサイクル業が活発化していますが、歴史を考えると質屋さんはかなりの重みがあります。昨日今日古物商いをしてきたわけじゃないよ。鎌倉時代からしているんだよとは某質屋さんの自慢話です。

それは少し大げさかもしれませんが、決してまちがっていません。預かった品物は丁重に蔵に入れて保管していますし、品物を査定する目利きのプロを雇っていますので、査定には信頼がおけます。

それに、最近はインターネットを活用し宅配買取は勿論、事前にメールにて見積もりも行っています。質屋という古臭い名前とは対照的な、近代的なビジネスを展開しているという訳です。

更にいわせていただければ、結構掘り出し物が多いのも特長です。有名ブランドの高級品から、時計や貴金属類、電化製品からIT関連商品等々、その種類は豊富で、昨日今日できた買取店の比ではありません。

つい質屋さんの宣伝になってしまいましたが、もちろんいい質屋さんばかりとは限りません。ホームページなどをじっくり見てみるとか、電話で聞いてみるとかして判断することも忘れないでください。

前述した宅配の事やメールでの見積もりのことなど具体的な記載があれば心配ないでしょう。もちろん、品数がどれくらいかにもよりますので、販売している商品アイテムなどしっかり観察すべきです。